お墓参りは大事です。
当寺の永代供養塔は、建立してから10年立ちました。絶えてしまった檀家さんの為が当初の目的でした。絶えてしまったり、いずれ絶えてしまう檀家さんの負担にならない、無縁墓とならないようにするのが大事と思い、建立したわけです。
その当時は、永代供養は一般的でなく、永代(えいたい)の読み方を知らない方が多かったと思います。私もその一人でした。
その後で、5万円→三万円と低価格が当たり前となりました。地元や元檀家さん以外では、二十万以上は申込者がいないお寺もありました。
今では三万円で送るだけ、さらに二万円、一万円の所も出ています。私は、そのような流れにはついて行けません。中には業者さんがまとめて納骨して、時折住職などが拝むだけの所もあるようです。物扱い、親捨てですね。
数年前ですが、業者が撤退したために以前預けた寺が高いことを言うと、当寺に来たことがありました。お墓参りに行ったことがないと話していました。当然お断りです。
たとえ低価格でもご本堂で拝み、永代供養塔でも納骨した後、ご供養するのがあたりまえとおもっています。中には誰も供養する人がいない、親とも思わない、存在が迷惑、親族が絶えてしまっている、などなど、色々な例があります。
今では葬儀社に依頼されて持ってきただけのお骨は、お断りするようにしています。葬儀社が供養に立ち会う場合のみ受け付けています。
子供や孫に捨てられないよう、お墓参りや行事に一緒に行くことが大事だと思います。